富士山撮影の魅力を紹介します
圧倒的な存在感と美しさを持つ富士山
標高3776mの独立峰である富士山。その姿は360°どこから眺めても美しく、日本の象徴として圧倒的な存在感を示しています。
富士山は信仰の山として、そして、多くの芸術の題材として日本のみならず世界の文化や芸術にも大きな影響を与え続けています。そして2013年6月22日には世界文化遺産に登録されました。
富士山は、時にはくっきりと力強く、時には淡く優しく、様々な表情で私たちを迎え魅了してくれます。富士山の撮影は、富士山の魅力を肌で感じることができます。そればかりか、撮影行動は、次のように人生を健康で豊かなものにしてくれると思っています。
富士山撮影の魅力
(魅力1) 自然の豊かさを体全体で感じることができる
富士山の撮影は、その多くが自然の中です。引き締まった空気の中で鳥のさえずりや風の音を聞きながら、刻々と変化する朝の情景は、心を安らかにしてくれます。「眠かったけれど早起きして良かった」と感じるひとときです。
(魅力2) 健康増進・維持に役立つ
撮影場所に行くには車や徒歩で移動しなければなりません。当日は機材を持って、時には長時間運転をしたり、登山をしたりして撮影場所に向かいます。当然、健康でなければなりません。そのため、多くのカメラマンはジョギング・ウォーキング・筋トレ等、健康維持や体力向上に努めています。
(魅力3) 感動は豊かな情操を高める
写真撮影は「SSS(スリーエス)」だといわれています。3つのSは「scene(シーン)」・「shutter(シャッター)」・「see(シー)」です。「scene」は「場面・情景・景色」です。撮影をしていると「こんな写真を撮りたい」というイメージが湧いてきます。そして、次回の撮影のための具体的計画を立てるようになります。撮影意欲が計画性を高め、活力を養うのです。
「shutter」はシャッターを押すことです。シャッターは感動したときに押します。つまり、シャッターを押す行為は、感動したり、残すに値する価値を見いだしたりしたときの行為なのです。そして、この行為そのものが人としてのポジティブな側面を育てるのです。
「see」は「見る、評価する」です。自分が撮影した作品や他の人の作品を鑑賞することにより「鑑賞を楽しむための力」 「作品からイメージを感じる力」「鑑賞で感じたイメージから自分なりのイメージを創造したり、想像したりする力」が育ち、情操が豊かになるとともに撮影意欲や撮影技術の向上につながります。
(魅力4)他のカメラマンとの交流や情報交換は貴重で楽しい
撮影場所では大勢のカメラマンとの出会いがあります。私はできる限り積極的にあいさつをし交流しようと心がけています。すると多くは、私が質問するまでもなく撮影エピソードや、作品への思いを熱く語ってくれ、時には撮影ポイント等も教えてくれます。撮影時の交流で、私は、撮影活動に役立つ多くのものを学ぶことができました
左の写真は、1月下旬に山中湖村平野を訪れたときの一コマです。ここには小川があり、流れが止まっていたため、逆さ富士がきれいでした。撮影していると6~7人のカメラマンが寄ってきました。会話をしながら交代で撮影し楽しいひとときでした。
(魅力5)写真サークルや写真教室に参加するとさらに楽しめる
撮影では多くの方々との会話で盛り上がります。さらにサークルや教室に入会すると、情報交換からさらに撮影技術が向上します。心豊かな人生は人間関係を深めることも大切です。写真撮影を通して大勢の仲間を作りませんか。
(魅力6)魅力ある作品は無限大!
撮影場所が同じでも撮影日時が異なれば、作品の印象が変わります。それは被写体への光の当たり方、雲の状況や気温・湿度など天候や季節、被写体を取り巻く環境等が異なるからです。具体例で説明すると、下の写真3枚は、いずれも山中湖村平野で撮影しました。三脚を置いた場所もほぼ同じです。左は1月中旬撮影の紅富士です。一羽の白鳥が写真にアクセントを加えています。中央は2月中旬の日出前の撮影です。凍結した湖面に雪が積もった作品となりました。右は9月中旬撮影の赤富士です。湖面に霧が発生し対岸の人工物を隠してくれました。このように撮影場所が同じでも撮影日時が異なればイメージが異なった作品となり、これも撮影の魅力です。